ちょこらんだららん

2005年から2011年のダイアリー。昔の記事へのコメントありがとうございます。

「あしたはうんと遠くへいこう」読了

角田光代「あしたはうんと遠くへいこう」角川文庫;2005年2月
あしたはうんと遠くへいこう (角川文庫)
田舎の温泉町で生まれ育った女の子「泉」が、東京の大学に出てきて、卒業して、働いてさまざまな恋愛を繰り返す。


今回、はてな年間100冊読書クラブの、「夏の100冊を読書クラブの参加者でコンプリートしよう」企画でランダムに割り振られた、私の担当本です。
どんな本かと思っていたら、帯の「新直木賞作家、初の恋愛小説」に撃沈。恋愛っすか。嫌いじゃないけど、今は気分じゃないんです…と、乗り気じゃなかったんだけど。
読み始めたらノンストップでした。
この主人公は、世間的に見たら決して褒められた生き方ではないと思う。失敗ばかりで、自分をボロボロにして。
でも、全てをかなぐり捨てて自分の恋愛のためだけに生きる、それだって自分の信念を貫き通す生き方の一つで、カッコイイと思いました。
正解の人生も、後悔しない選択もあるはずないんですよね。
やっぱり、やりたいことは全部しなきゃです。
刹那的? いえ、限りある今日を笑いたいんです(笑) 時々体力がついていきませんがorz 
作品中、父親が訪ねてくるくだりで、不覚にも泣きそうになった、26才の夏の課題図書。


いい本に出会わせてもらえて、はてな年間100冊読書クラブと、この企画に尽力下さっていますid:chachakiサマに感謝です。

読書100☆012